日本の警察が初めて懸賞金100万円を懸けた人物が福田和子さんです。昭和57年におこった松山ホステス事件の犯人として15年の逃亡劇を繰り広げ、整形をくりかえし七つの顔を持つ女と呼ばれ、時効寸前で捕まり世間をにぎわせた福田和子さんとはいったいどのような女性だったのでしょうか?
今回は福田和子さんの年齢に結婚と夫旦那に子供、和菓子屋松栄堂はどこ?について調査していきます。
福田和子のwiki年齢プロフィール
名前:福田和子(ふくだ かずこ)
生年月日:1948年1月2日
死没:2005年3月10日(57歳没)
出身地:愛媛県松山市
稀代の悪女と呼ばれた福田和子さんは、57歳の時に脳梗塞で死亡しています。もし今も生きていると仮定すると2023年現在は75歳になります。
福田和子さんの生涯をまとめました。
〇高校を退学した17歳の時に同棲中の男性と犯罪を起こし捕まり、松山刑務所に服役
〇18歳の時に松山刑務所に暴行をされる(松山刑務所事件)
〇34歳の時にキャバレーの同僚であるホステスに事件を起こし逃亡(松山ホステス事件)
〇偽名や整形を繰り返し日本各地のキャバレーを転々とする
〇和菓子屋の後妻(事実上の内縁関係)の座に納まり息子をひきとり一緒に暮らしはじめる
〇逮捕直前に自転車で逃走
〇近畿・中国・北陸地方の料理屋などを転々とする
〇49歳・1997年7月29日(時効成立21日前)に福井市内で逮捕され無期懲役となる
〇57歳・2005年3月10日にくも膜下出血で倒れ死去
福田和子さんの逃亡生活は5459日間続き、逮捕直前に警察の存在を察知し自転車で逃亡したり、警察の逆探知を逆手にとり、遠くの場所にある公衆電話から息子に連絡を取ることで警察を混乱させるなど、直感にすぐれ頭の良い女性だったようです。
当時警察は日本初の懸賞金として100万円をかけ、情報提供を呼びかけているので、和子さんの逮捕にかなり手を焼いていたことが分かります。
福田和子の結婚した夫旦那
福田和子さんは2回結婚しており、1回目は20歳の時に結婚し一男一女をもうけるものの、25歳で離婚しています。
そしてその翌年26歳の時に2回目の結婚をして、ここでも一男一女をもうけ一般的な生活を送っていましたが、借金をしサラ金に追われ、和子さんは松山のクラブのホステスとして働きはじめます。
この時和子さんは、お金目的で同僚のナンバーワンホステス・安岡厚子さん(当時31歳)に事件を起こし、この時の元夫を使って現金や家具334点、総額951万相当を運び出し山の中に埋め、この元夫はその後、共犯で逮捕されています。この元夫は何度も自首を勧めましたが、和子さんは拒否し逃亡しました。
そして和子さんの事実上の3番目の夫は、石川県にある老舗和菓子屋の店主です。最初は店の常連客として親密になり同棲を始め、この店主は既婚だったので、和子さんと暮らすため離婚して2年8ヵ月の間、和子さんと一緒に店で働いています。
この3番目の男性は、籍を入れようとしない和子さんに違和感を感じてはいたようですが、和子さんのおかげで店も繁盛していたので黙って暮らしていたそうです。
福田和子さんは男性にモテることから、愛嬌があり相手を持ち上げることが得意な女性だったのではないか、と思われます。
福田和子の子供
福田和子さんには子供が4人いますが、メディアに露出しているのは長男のみで、この長男は現在結婚して妻と子供がおり、堅実に働いて幸せに暮らしています。愛媛で小さな鉄工所を経営しているという噂がありますが、真偽のほどは定かではありません。
福田和子さんはこの長男を逃亡中に呼び寄せて一緒に暮らしたりなど、4人の中でも一番長男に愛情を与えていたようで、この長男は母親である福田和子さんについて以下のように答えています。
■自分にとっては日本一の母親だった
■恨む気持ちはかけらもない
■尊敬できるお母さん
■あるのは感謝の思いと、自分の子供にも同じように愛情を注いでいきたい
長男は、周りの人にも福田和子さんの息子だと明かしており、母親が出所したら一緒に暮らせるようにお嫁さんにも許可を得ていたそうで、脳梗塞で倒れた和子さんの手を握り「ママ、ありがとうね。ママ」と話しかけたところ、和子さんは息をひきとったそうです。
またこの長男は、和子さんの内縁の夫であった和菓子屋の男性と今も連絡をとっているらしく、その男性にも家族のような思いを持っており、和菓子屋時代の生活が幸せだったことが伺われます。
福田和子が潜伏していた和菓子屋 松村松栄堂はどこ?
福田和子さんが小野寺華世(かよ)と名のり、実の長男を甥だといつわって、見習いとして店で働かせていた和菓子屋松栄堂の住所は石川県能美(のみ)市大成町102で、2018年に閉店しています。
松栄堂は明治創業の3代続く老舗和菓子店で、和子さんは働き者で接客も得意だったのでお店はとても繁盛し、新しく改装したりもしていたそうです。常連客の中には元プロ野球選手の松井秀喜さんがおり、「とても綺麗で優しいおばさん」だったとコメントしています。石川県のお菓子として有名な氷室饅頭などを販売していたそうです。
松栄堂に潜伏していた和子さんは、近所のお葬式の手伝いに出かけた際、そこまで迫っている警察の存在をいち早く察知し、近くにおいてあった自転車にのり逃走しています。
まとめ
以上、福田和子さんの年や結婚した相手や子供についてと、和菓子屋はどこか、について調べました。
福田和子さんは57歳で死没しており、3人の男性と結婚し(1人は内縁関係)子供は4人います。和菓子屋松栄堂は石川県能美市大成町102にあり現在は閉店しています。
福田和子さんの人生は小説に出てくる主人公のようで圧倒されてしまいます。波乱万丈で綱渡りのような生活を送っています。和子さんは逮捕された際、刑事の顔を見て「あ、あなたテレビでみたことあるわ」と余裕のある態度をみせており、腹の据わりようは半端じゃないと言われていたそうです。
和子さんの人生において和菓子屋時代が一番安定した時期だったと思われますが、警察に捕まることを考えると心の底から安眠できた日はなかったのではないでしょうか?和子さんが必死に警察から逃げ続けた理由の1つに、服役時代に受けた暴行があると思いました。